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note de フランス語 ~お買い物編~

Bonjour, c'est ABC. Comment allez-vous ?
(こんにちは、ABCです。ごきげんいかがですか?)

気が向いたときに不定期にお送りしている初級フランス語講座みたいなもの、本日はその第2弾をお送りします。

ちなみに第1弾はコチラ 👇

さて、今回のテーマは「お買い物」です。
旅行先で最低限できないと困るのが「お買い物」ですよね。

そしてこれは、割と何語でもそうだと思うのですが、

「こんにちは」「これ」「ください」「ありがとう」「さようなら」

このあたり👆が言えれば、とりあえずお買い物できちゃったりしますよねw

上記のうち、「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」については前回の記事でご紹介しました(Bonjour, Merci, Au revoir です)。

今回は、「これ」と「ください」を中心として、お買い物で使えそうなフランス語をみていきましょう。

それではいってみよう、Allons-y

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👆 南仏エクス・アン・プロヴァンスのマルシェ(市場)


「これ」

「これ」にあたる単語は、「ça」(サ)です。
「これ」のほか、「それ」や「あれ」としても使えます。

前回の記事でも、「Ça va ?」(元気?)や「Ça signifie quoi ?」(これは何を意味するのか?)という形で出てきましたね。

「 ç 」とは見慣れない文字かもしれませんが、早い話が、これは「c」です。「c」なのですが、「ca」だと発音が「カ」になっちゃいますよね

これをなんとかして「サ」と発音したいわけです。そこで、「c」の下になにやらチョロチョロっとしたものを付けましょう。この「チョロチョロっとしたもの」のことを「セディーユ」といいます。これを付けることにより、「ça」は「サ」と発音できるようになります。

「これ」が欲しいんだけど、「これ」がなんていう名前なのかわからない。
そんなときは、すかさず欲しい物を指差して👉「ça」!

これとこれとこれ、あとこれ!」などという場合は、「Ça, ça, ça et ça」で、とりあえず意味は伝わるはずです(とはいえ、ややぶっきらぼうな態度に見えるかもしれませんが💦)

「ください」

お願いするときの表現「ください」は、「s'il vous plaît」(スィル・ヴ・プレ)です。

「これとこれとこれ、あとこれください」であれば、「Ça, ça, ça et ça s'il vous plaît.」ってことですね。

もちろん、欲しい物やお願いしたいことの後に「s'il vous plaît」を付ければ、何でも注文することができます。

👇 Exemples 👇

Unアン caféキャフェ s'il vous plaîtスィル ヴ プレ.
(コーヒーを一杯ください。)

Unアン sandwichサンドウィッシュ jambonジャンボン-fromageフロマージュ s'il vous plaîtスィル ヴ プレ.
(ハムとチーズのサンドイッチを一つください。)

Deドゥ l'eau minérale ミネラルsansサン gazeuseガズーズ s'il vous plaîtスィル ヴ プレ.
(ガス無しのミネラルウォーターをください。)

Asseyezアセイエ-vous s'il vous plaîtスィル ヴ プレ.
(座ってください。)

Parlezパルレ plusプリュ lentementラントゥマン s'il vous plaîtスィル ヴ プレ.
(もっとゆっくり話してください。)

てな感じですね👍

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👆 Un sandwich jambon-fromage
   ハムとチーズのサンドイッチ(うまそう・・・)

― ちょっと一息 ☕ Pause café ―

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👆フランスでは単に「café」と注文したらエスプレッソが出てきます

ください」に当たる表現ですが、同じ俗ラテン語から派生した言語(ロマンス諸語)の中でも、フランス語はなかなかに独特です。

イタリア語では「perペル favoreファヴォーレ」、スペイン語では「porポル favorファボル」と、この二つはよく似ていますが、どういうわけだかフランス語では「s'il vous plaît」なんですね。

しかもどうも、原義というか、直訳からして違うようです。
「per favore」や「por favor」は、たぶん「(あなたの)好意により(~ください)」みたいな意味だと思うのですが、「s'il vous plaît」は直訳すると、「もしそれがあなたの気にいるのであれば(~ください)」ですからね。

フランス語は古代ローマの民衆が話していた俗ラテン語と、ローマ人よりも前からフランスの地(ガリア)に住んでいたケルト人の言語、そして西ローマ帝国の滅亡前後から入ってきたゲルマン人の言語とが入り混じりながら変化してきた言語なので、そのあたりに由来があるのかもしれません。

そんな中で興味深いのが、スペイン東岸部一帯で話されているカタルーニャ語です。カタルーニャ語で「ください」は、なんと「si us plau」!(シ・ウス・プラウって読むのかな・・・?)どう考えてもフランス語と似てますね!?(なぜなのかはABCも知らないです・・・w)

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👆 緑の部分がカタルーニャ語が話されている地域。
中心都市はバルセロナ。


実践編

では今回も、ここまでに出てきた表現を使って、パン屋(boulangerieブーランジュリー)に買い物に来た Pierre(ピエール)と、パン屋さん♂(Boulangerブーランジェ)の会話を見てみましょう。

À la boulangerie -パン屋にて-

 P : Bonjourボンジュー.
  (こんにちは。)

 B : Bonjourボンジュー.
  (こんにちは。)

 P : Euhウー... Unアン jambonジャンボン-fromageフロマージュ et deドゥ l'eau minéraleミネラル sansサン gaseuseガズーズ, et puisピュイ unアン deドゥ commeコム ça s'ilスィル vous plaîtプレ.
  (えーっと・・・ハムとチーズのサンドイッチ1つとガス無しのミネラルウォーター、それからこれも1つください。)

 B : Voilàヴォワラ. 8,50 (huitユイット cinquanteサンカントゥ) s'ilスィル vous plaîtプレ.
  (はいどうぞ。8.50ユーロになります。)

 P : Voilàヴォワラ.
  (はいよ。)

 B : Merciメルシ.
  (どうも。)

 P : Au revoirヴォワ.
  (さようなら。)

 B : Au revoirヴォワ. Bonneボヌ journéeジュルネ.
  (さようなら。良い1日を。)

みたいな感じですかね?🤔

ところで、お買い物といえば「値段」、値段といえば「数字」ですよね。
お買い物に必要な挨拶が一通りできたところで、値段が聞き取れなかったらお支払いができませんね💦(最悪、ぼったくられたりして😱)

さらに、👆の会話では「8,50 (huitユイット cinquanteサンカントゥ)」という値段の表現も出てきています。

意味合いとしては「8ユーロ50サンティーム」を表しているのですが、しかしこの言い方自体は、日本語でいうと「はち、ごじゅう」と言っているようなものなのです(そして現地では大体こういう言い方をされたような気がします。)

こうなってくると、やはりお買い物に必要なのは数字

ということなので、次回があれば次回はフランス語での数の数え方についてお送りしようかなと思います。どうぞお楽しみに。

それではまた次回お会いしましょう、À la prochaineプロシェーヌ foisフォワ

みんなにも読んでほしいですか?

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