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湯加大噴火

日本時間1月15日(土)午後1時10分頃,海底火山フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイが大規模な噴火を起こした。
サムネイル写真国連訓練調査研究所(UNITAR)のサイトから

大規模噴火

日本では丁度センター試験に変わり昨年度より始まった共通テストの第1日目だった1月15日(土)にトンガにある海底火山が大規模な噴火を起こした。この噴火は多くの人が当日または次の日にはニュース等で目にしたのではないだろうか。

この噴火は火山での爆発の規模を表す火山爆発指数で上から3番目のVEI6程度の規模であったと推測されている。
火山爆発指数はどの程度の噴出物(火山灰や火山弾,イグ人ブライトなど)が噴出されたかを表す。

VEI6では噴煙の高さは25km,噴火雲の半径が200km~500km,発生の頻度としては100年から1000年に1度の頻度で発生し,その噴出物の量は10km^3~100km^3にもなる。
10km^3は一辺が10kmになる立体を全て埋め尽くす量になる。

火山爆発指数はあくまで噴出物の量を示す指標だが,その爆発のエネルギーも比例して大きくなる。

VEI6の火山噴火は過去1万年を遡っても39回しか発生していないぐらい少なく,VEI7を含めても44回といわれており,非常に稀有な火山噴火である。

火山噴火のエネルギー

トンガのフンガ・トンガ=フンガ・ハアパイで起きた火山噴火のエネルギーは非常に大きく,840kmも離れたサモアでも噴火の爆発音が聞こえ,ニュージーランドやオーストラリアでも爆発音が確認された。

この噴火による衝撃波は世界各地に伝わり,日本でも15日20時頃から21時頃にかけて2hPaの気圧変化を観測している。

このように,今回の噴火のエネルギーはすさまじく,実際に噴火後に撮られた衛星写真では,285ヘクタールもの陸地部分が爆発のエネルギーで消し去られたと推測されている。

実際に爆発のエネルギーを計算する方法は存在する。
しかし,これは爆薬による爆発のエネルギーを計算するものであって,今回の火山の噴火に用いるのは正しくない。

しかし,実際に計算をしてみる。

と思っていたのだが,衛星写真では縮尺が判明せずに,大体何秒間で噴火雲の半径がいくらになったのかが正確に読み取れなかったため,今回はここまでとする。

さまざまな衛星が地球の周りを回転しているため,縮尺が分かるような連続写真,動画等が見つかり次第計算してみようと思う。

900万円

実際に,今回の火山の噴火で多くの被害が予想され,トンガでは既に被災している。
トンガは東北地方太平洋沖地震に伴う東日本大震災のときに,義援金として900万円を届けてくれたり,食料を届けてくれた過去がある。
今,トンガが困っているときにできることを少しでも行い,あのときの恩返しをしたいと思う。


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