note de フランス語 ~アルファベ編~
Bonjour, c'est ABC. Ça fait tellement longtemps.
(こんにちは、ABCです。メチャメチャご無沙汰しておりました。)
気が向いたときに不定期にお送りしている初級フランス語講座みたいなもの、本日はその第4弾をお送りします。
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さて、前回は「数の数え方編」をお送りしましたが、言語を学ぼうとするときって、数の数え方よりも先にやっておくことがあるんじゃね?って話ですよね。
そう、日本語でいえば「あいうえお」。
すなわち、その言語で用いる「文字」の一覧とその「読み方」ですね。
これをやらないことには、その言語の学習が始まらないとは思うのですが、かといってこれを初回に持ってきちゃったらなんか面白くないよなーってところがあって。
ということで、今回は「そろそろいいかなー」な「フランス語版あいうえお」についてお送りいたします。
「フランス語版」とはいうのですが、使う文字は基本的には英語と同じラテンアルファベット(A~Z)です。ただし読み方が英語とは異なります。
さらに、フランス語では単語の最後(語末)に子音が来るとき、その子音は(基本的には)発音しないので、「アルファベット」(alphabet)自体も最後の t を発音せずに「アルファベ」となります。
それでは以下で見てみましょう。
Aa ア
Bb ベ
Cc セ
Dd デ
Ee ウ
Ff エフ
Gg ジェ
Hh アッシュ
Ii イ
Jj ジ
Kk カ
Ll エル
Mm エム
Nn エヌ
Oo オ
Pp ペ
Qq キュ
Rr エール
(ルをはっきりと発音しないことがポイント。喉の奥から息を漏らすような感じで。)
Ss エス
Tt テ
Uu ユ(イとウの中間のような発音)
Vv ヴェ
Ww ドゥブルヴェ(Vが二つなので)
Xx イクス
Yy イグレック
Zz ゼド
となります。
Bがベ、Cがセ、Dがデ、Gがジェ、Pがペ、Tがテ、であるように、英語で「ィー」と伸ばしているものが大体「エ」の音になっているのに気が付きましたかね?
この傾向は、特に英語の「ーty」に当たる単語でも見られます。例えば、
cité(シテ:都市・都会)英:city
société(ソシエテ:社会・協会・会社)英:society
sécurité(セキュリテ:セキュリティ)英:security
divercité(ディヴェルシテ:多様性)英:divercity
などなど。
ちなみに上記の4つの単語は、いずれも「é」で終わっていますが、フランス語の文字には、このような英語では用いられない特殊記号の付いた文字もいくつかあります。
詳しくはまたそのうち書きますが、いずれも発音を調整するためのもので、以下のようなものがあります。
é アクサン・テギュ(短く鋭い発音)
è アクサン・グラーヴ(強めの発音)
ê アクサン・シルコンフレクス(後ろのsが欠落した場合などに付きがち)
Ï トレマ(音を独立させる)
ç セディーユ(caをサ、coをソなどと発音する際に用いる)
さてさて。
ところで、これらのアルファベのうちの母音は、aeiouy の6つです。なぜyが入るのか?
yと聞くと、いかにも「ヤ行」の子音という感じがしていませんか??
ところが、フランス語のy(イグレック)とは、「 i grec」、すなわち「ギリシアのイ」という意味なので、発音的には、実質的に「イ」なのです。
あえてカタカナで説明しようとするのであれば、イというよりはィだと思ってみるといいかもしれません。
例えば、以下の発音をしてみるとわかりやすいかもしれません。
ィア、ィイ、ィウ、ィエ、ィオ
どうです?
なんとなく「ヤ、イ、ユ、エ、ヨ」みたいになりませんでした?
そう思うと、Uの発音についてもなんとなくわかるような気がしてきますよね??
といったところで。今回はこんなところかな?
では最後に練習問題。
初めて聞いた単語って、音声で聞いても、「それってどう書くの?」って思うことってありますよね?
例えば、「せいそくがくえんってどう書くの?」と英語で聞かれたならば、答えはエス・イー・アイ・エス・オー・ケー・ユー・ジー・エー・ケー・ユー・イー・エヌとなりますよね。
では、フランス語だとどうなるでしょうか???