note de フランス語 ~数の数え方編~
Bonjour, c'est ABC. Ça fait un peu longtemps.
(こんにちは、ABCです。少々ご無沙汰しておりました。)
気が向いたときに不定期にお送りしている初級フランス語講座みたいなもの、本日はその第3弾をお送りします。
ちなみに第1弾と第2弾はコチラ 👇
さて、前回は「お買い物編」をお送りしましたが、お買い物がお金を介して行われている以上、どうしても値段という名の「数」が出てきちゃいますよね。
お買い物に必要な挨拶が一通りできたところで、値段が聞き取れなかったらお支払いができませんね💦(最悪、ぼったくられたりして😱)
とは、前回も書いたところです。
ということで今回は、お買い物にも必要不可欠な「数の数え方」について一緒にマナんじゃいましょう。
フランス語の数といえば
さて、「フランス語での数の数え方」と言われてもピンと来ないという人も、「アン・ドゥ・トロワ」と言われたらなんとなく聞き覚えがあったりするのではないでしょうか。
そう、バレエのレッスンで拍子を取るためにトレーナー的な人がよく言ってる(イメージのある)やつですよねw
あれが実はフランス語の「いち・に・さん」なんですね!💡
ちなみにフランス語で書くと「un, deux, trois」です✏
そこまでは聞いたことがあったとして、4以降はどうでしょうか。
何語でも数の数え方の基本は1~10ですよね。ということで、まずはフランス語の1~10までを見てみましょう。
1~10
1【 un / une 】(アン/ユヌ)
2【 deux 】(ドゥ)
3【 trois 】(トロワ)
4【 quatre 】(キャトル)
5【 cinq 】(サンク)
6【 six 】(シス)
7【 sept 】(セット)
8【 huit 】(ユイット)
9【 neuf 】(ヌフ)
10【 dix 】(ディス)
※「1」を表す un は男性形、une は女性形
11~20
11~16までは固有の言い方がありますが、17~19には、〔10+何か〕というようなパターンがあります。
11【 onze 】(オンズ)
12【 douze 】(ドゥーズ)
13【 treize 】(トレーズ)
14【 quatrorze 】(キャトルズ)
15【 quinze 】(キャンズ)
16【 seize 】(セーズ)
17【 dix-sept 】(ディセット)
18【 dix-huit 】(ディジュイット)
19【 dix-neuf 】(ディズヌフ)
20【 vingt 】(ヴァン)
21~69
21、31、41、51、61については、間に「 et 」(~と)が入ります。
あとは大体同じパターンなので、省略しながらいきますw
20代
21【 vingt et un 】(ヴァンテアン)
22【 vingt-deux 】(ヴァンドゥ)
23【 vingt-trois 】(ヴァントロワ)
︙
29【 vingt-neuf 】(ヴァンヌフ)
30代
30【 trente 】(トラント)
31【 trente et un 】(トランテアン)
32【 trente-deux 】(トラントドゥ)
︙
39【 trente-neuf 】(トラントヌフ)
40代
40【 quarante 】(キャラント)
41【 quarante et un 】(キャランテアン)
42【 quarante-deux 】(キャラントドゥ)
︙
49【 quarante-neuf 】(キャラントヌフ)
50代
50【 cinquante 】(サンカント)
51【 cinquante et un】(サンカンテアン)
︙
59【 cinquante-neuf】(サンカントヌフ)
60代
60【 soixante 】(ソワサント)
61【 soixante et un 】(ソワサンテアン)
︙
69【 soixante-neuf 】(ソワサントヌフ)
70~99
フランス語の数え方が特殊なのは、実はここからですw
フランス本国で使われるフランス語には、「70」「80」「90」にあたる単語がありません(ベルギーやスイスなどで話されているフランス語には、septante、octante、nonanteという言い方があるのだそうです)
ではどうするのかというと・・・
70代
70【 soixante-dix 】(ソワサントディス)
おわかりいただけただろうか・・・。フランスでは70のことを「60+10」という言い方をするのです・・・。そして71は・・・
71【 soixante et onze 】(ソワサンテオンズ)
なぜか「 et 」が入ります。70「と」11 ということを強調しているのでしょうか・・・。でも 72~79 は以下の通りなのね。
72【 soixante-douze 】(ソワサントドゥーズ)
︙
79【 soixante-dix-neuf 】(ソワサントディズヌフ)
👆 79 なんかもう、「60+10+9」ですよ。言い方としては。
80代
80【 quatre-vingts 】(キャトルヴァン)
👆 来ましたよ、【 quatre-vingts 】!
4と 20 でキャトルヴァン!(しかも何気に vingts が複数形!)それすなわち・・・?
そう!! 「4×20」なんですね!!「80」は!!!
急 に 掛 け 算 出 て き た !!
そしてお待ちかね、81は・・・?
81【 quatre-vingt-un 】(キャトルヴァンアン)
ここには「 et 」が付かない!!
でもこれはなんとなくわかる気もしますね。仮に【 quatre-vingt et un 】としてしまうと、「4×21」にも見えてしまいかねないですからね。そしたら 84 になってしまいますが、「84」は以下です。
84【 quatre-vingt-quatre 】(キャトルヴァンキャトル)
👆 「4×20+4」ですね。 掛けるの?足すの!?💦 あとは以下の通りです。
85【 quatre-vingt-cinq 】(キャトルヴァンサンク)
︙
89【 quatre-vingt-neuf 】(キャトルヴァンヌフ)
90代
90【 quatre-vingt-dix 】(キャトルヴァンディス)
👆 90は、【 quatre-vingt-dix 】!「4×20+10」という言い方になります!
80代からの続きモノ感ありますね😀💦
91以降は以下の通り。
91【 quatre-vingt-onze 】(キャトルヴァンオンズ)
92【 quatre-vingt-douze 】(キャトルヴァンドゥーズ)
93【 quatre-vingt-treize 】(キャトルヴァントレーズ)
︙
99【 quatre-vingt-dix-neuf 】(キャトルヴァンディズヌフ)
👆 99に至っては、「4×20+10+9」という言い方です💦
余談
このように70以降の言い方が少々特徴的なため、その昔、「フランス語は数の勘定もできない言葉」などと言い放った人がいましたが、むしろ前提として「数の勘定しまくって」ますよね💦
というか、それで言ったら日本語だって、例えば 72 とか「7×10+2」って言い方だし、2369 なんか、「2×1000+3×100+6×10+9」って言い方してますもんね。
そう、所詮言い方は言い方なのであって、本質的には、数が表す意味には変わりがないんですよね。
ただ、フランス語における「70=60+10」や「80=4×20」という言い方に見られる、「60や20をある種の基準としてる感」は、ややこしいというよりは単純に興味深いですよね〜。「なぜなんだろうな」って。
もしかしたら、異文化への関心や理解って、こんなところからも始まるのかもしれませんネ☕
100以降
フランスを含むヨーロッパの通貨はユーロ(euro)。1ユーロはだいたい130円前後で推移していますので、100ユーロ=13,000円ぐらいですかね。旅行中のお買い物で一度にそんなに使うことはあまりないかもしれませんが、とりあえず見ておきましょう。
100【 cent 】(サン)
👆 発音のポイントは、「サン」というよりは「ソン」に近い感じで発音することです。
「パーセント」の「セント」とは、これです。フランス語では「pour cent」(プールサン)といって、文字通り「100(cent)のうちの」という意味です。
また、ドルやユーロにおける、1ドルや1ユーロに満たない金額を表す「セント」(フランス語では centime:サンティーム)もこれですね。ドルでいうと、1dollar = 100 cent ですよね😋
100の後は、101【 cent un 】(サンアン)、102【 cent deux 】(サンドゥ)・・・と続きます。
200 や 300 なら、200【 deux cents 】(ドゥサン)、300【 trois cents 】(トロワサン)ですが、300 なんかは、実際には「トワソン」に近い発音をしているイメージですね。
などと急に発音の話を始めたのはですね。例えば 555 だとどうなるのか。
555【 cinq cent cinquante-cinq 】(サンサンサンカントサンク)
カタカナで書くと👆のようになってしまいますが、これでは5と100の区別がつかないんですね。なのでこの場合は、「サンソンサンコントサンク」と言うぐらいのつもりで発音するとそれらしくなります👍
そして 1000 は・・・
1000【 mille 】(ミル)
です。
「ミルフィーユ」とよばれるケーキがありますが、あの「ミル」です。直訳すると「千枚の葉っぱ」という意味なんですね。
ただしここで注意!!
あれの綴りは【 mille-feuille 】でして、正しく読むなら「ミルフイユ」です!「ミルフィーユ」と言ってしまうと【 mille filles 】のように聞こえてしまいますが、これでは「千人の女の子」になってしまいますw
「ミルフィーユ・スィルヴプレ」なんて言っちゃうと、「女の子1000人ください」って言ってるみたいになっちゃいますので、ダメですよ!ww
さて話を戻して。
1000 の後は 1001【 mille un 】(ミルアン)、 1002【 mille deux 】(ミルドゥ)・・・と続き、 さらに、2000【 deux mille 】(ドゥミル)、 3000【 trois mille 】(トロワミル)・・・10000【 dix mille 】(ディミル)といった感じになります。とりあえずこのあたりまででいいかな?
実践編
今回のテーマは「数」でしたので、いくつか数に関する問題を出してみましょう。それでは on y va(いってみよう).
・「94」とフランス語で言ってみましょう。
・「365」とフランス語で言ってみましょう。
・「1995」とフランス語で言ってみましょう。
・【 trois mille six cent trente-cinq 】とはどのような意味でしょうか。
いかがでしたか? 答えはまたどこかで!
それではまた次回お会いしましょう。Au revoir 🖖