続・甲骨文字ってなんじゃろね?
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続・甲骨文字ってなんじゃろね?

こんにちは

書道教員Hです。

「甲骨文字ってなんじゃろね?」の続編です。

そもそも甲骨文字(=漢字)ってどうやってできたの?

伝説によると……、

むかーし昔、蒼頡(そうけつ)という、眼が四つあったといわれる男が、動物の足跡を見て気付いたそうな。

「足跡を見て、それがどの動物かがわかるなら、すべての物事にもそれを表す記号を作れば、記録が可能になるのではないか?」

それまでは縄を結んで、その結び目の位置や数で史実を記録していたため、その縄が増えれば増えるほど、何を記録したものかがわからなくなることがあったのです。(結縄といいます)

蒼頡は万物を細かく観察し、大変な苦労を経てたくさんの文字を作りました。

黄帝は蒼頡を賞賛し、各地でこれらの文字の使い方を教えるよう命じました。こうして、彼が造った字は広く使われるようになったのです。

…というのはあくまでも伝説です。眼が4つもあるというのも、観察眼が鋭かったということから言われているとか。

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蒼頡肖像 『歴代君臣図像』(国立国会図書館蔵)より

文字も学問のひとつ

文字の成り立ちや、漢字本来の意味を探求する学問を文字学(もんじがく)といいます。

文字の成り立ちについて初めて解説された本は、約1900年前に記された「説文解字(せつもんかいじ)」です。(この中にも蒼頡の伝説の記載が出てきます。)

この説文解字には文字ひとつひとつに解説が付けられていますが、意味が説明されていないものも多々あり、完全な解説書とは言えません。しかし、部首による分類や文字の成り立ちの考え方など、文字学の基礎が詰まった価値のある資料です。

この説文解字で説明されていないもの、記載されている説明だけでは不十分なもの、全く間違っているものなどを、歴史や古代文字資料から研究していくのが現代の文字学です。

私が文字を解説するときの参考文献の一つ、白川静博士の「白川文字学」は、中国古代の宗教や民俗学も取り入れて解説されています。

(ちょっと難しい話に逸れて行きそうですね。)

ここ大事!

文字の作り方にはルールがあって、どんなに難しい解説書でも、基本的にそのルールは共通です。六書(りくしょ)といいますが、その中でも4つが文字の作り方を説明しています。

象形…人や動物、物などの姿形を象ったもの。シンプル!

指事…抽象的な概念などを他の文字と記号などを合わせて表したもの。例えば、横棒を引いてその上に点を書くと「上」、横棒の下に点を打つと「下」などなど。

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形声…関連する意味を持つ文字と、読み方の音を表す文字を組み合わせる文字の作り方。河川を意味する「河(カ)」は関連する意味を持つ「水」と、音を表す「可(カ)」の組み合わせ。「晴(セイ)」は天気を表す「日」と、「青(セイ)」)の組み合わせ。(この場合、「青」は音だけでなく青空の意味も組み合わされていると考えられています。)

会意…象形文字や指事文字の組み合わせで新たな意味を作る方法。
「武」は武器を表す「戈」と、足を表す「止」の組み合わせで、軍隊の行進を表す。無駄な殺生をせず「戈」を「止める」のが「武」であるという解釈もある。(逆に「戈」で敵を「止める」という解釈もできなくはなさそうですね…。)

武

このルールは中学や高校の国語で、すこーし触れるか触れないかの内容なので、なかなか知らないかもしれませんが、説文解字でも記されていることで、少し覚えておくだけでも漢字の見方が変わると思います。

(さてさて、結局難しい話になりました。)

ですがこのルールが大事なポイント。これからの文字解説では「象形」「指示」「形成」「会意」の言葉が出てきますので、覚えておいてくださいね。

漢字に感じるロマン

今から約3500年前の殷王朝、文明の発達は、同時に結縄では記録し切れないほどの情報と記録の必要性を生み出しました。最初は陶器に刻まれた引っかき傷や絵のようなものでしたが、次第に簡略化され、体系が出来上がり、上記のようなルールで組み合わさって甲骨文字が出来上がりました。

それから様式の変化、素材の変化、簡略化が重なって、種類もどんどん増えて、ながーい時間をかけて今使われている漢字が出来上がるわけです。

メソポタミア文明の楔形文字やエジプト文明のヒエログリフは、今現在使われていません。しかし漢字は、形は変化していますが現在も日常で使っています。つまり、この地球上で最も長い期間使用されている文字は漢字なのです!

(こういうの、ロマン感じませんか!?ワクワクしませんか!!?)

結局カルタの札の解説をせずにここまで進んできてしまいましたが、

次は(ちゃんと)一字一字の解説をしていきたいと思います。お楽しみに。

恒例・編集後記

「この記事をアップするよ! H先生、最終チェックと画像挿入よろしく!」

あぁついに使われる日が来た。画像確かに入れてなかったなぁ。というか、あれいつ書いたんだっけ?

とか思いながら下書き一覧を見返すと、「保存日12/23」と書いてありました(笑)

1か月前!!!(笑)

シリーズ化決定と叫んだ1本目の記事は11月の話ですからね。なんでこんな記事が上がってんの?と思った人は、ぜひリンクを追っていってください(笑)

さて、コロナ禍が続きますが、カルタ大会なんて出来るのか!!?(密です!)

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東京都千代田区神田の男子校、正則学園高等学校です。 2020年10月16日で創立124年を迎えた伝統校ですが、どんどん新しくて面白いことにチャレンジしています。