見出し画像

わんつーふぉー

124という数字を見て何を思うだろうか。

1111100だったりCXXXIVだったり7Cだったりを思うのだろうか。

それとも特に何も思わないのだろうか。

サムネイルの391305600と124と数字をみて何か思いつくことはないだろうか。

そう,391305600秒といえば,1900年が閏年ではないことを正しく理解できている人ならば124年であることを計算できたであろう。

2021年で124といえば節分の移動である。
124年ぶりに節分が2月2日になると連日のテレビで報道されている。

124年を時間に直せば3913056000秒。途方もないほど莫大な時間である。

節分が124年ぶりに2月2日になる。
何がすごいのだろうか。
そもそも節分とは何なのか。

それを綴っていこうと思う。


にじゅうしせっき


そもそも節分とは何か。
節分について話す前に二十四節気を理解しなければならない。

地球から見たときの1年間を通した太陽の動きには規則性があることを利用し,その太陽の動きを24等分しその季節を表す目安にしたものである。

画像1

天球上の太陽の軌跡である黄道と地球の赤道の延長である天の赤道は23.4°ズレている。これを地軸のズレという。

地軸のズレによって,北半球・南半球で太陽の光が当たる面積は時間の変化が出てくるのである。

天の赤道から最も高い位置を太陽が通過するときを夏至,
天の赤道から最も低い位置を太陽が通過するときを冬至という。

また,天の赤道と太陽の通過位置が等しくなるこの2日のうち
冬から夏に変化していく方を春分,夏から冬に変化していく方を秋分という。

ちなみに黄道十二星座はそれぞれ地球から太陽を見たときに丁度重なる星座を当てている。そのため,見える星座の時期と黄道十二星座の時期は大体3ヶ月のズレが生じることになる。

本来なら黄道にある星座はもう一つへびつかい座もあるのだが,

さらに,この春分から夏至,夏至から秋分,秋分から冬至,冬至から春分までを季節の変化が分かりやすいように六等分したものが二十四節気になる。

二十四節気は
立春(りっしゅん)・雨水(うすい)・啓蟄(けいちつ)
春分(しゅんぶん)・清明(せいめい)・穀雨(こくう)
立夏(りっか)・小満(しょうまん)・芒種(ぼうしゅ)
夏至(げし)・小暑(しょうしょ)・大暑(たいしょ)
立秋(りっしゅう)・処暑(しょしょ)・白露(はくろ)
秋分(しゅうぶん)・寒露(かんろ)・霜降(しもふり)
立冬(りっとう)・小雪(しょうせつ)・大雪(たいせつ)
冬至(とうじ)・小寒(しょうかん)・大寒(だいかん)
の24つであり,この中のいくつかは現在でもよく聞く名前である。

画像3

立春・立夏・立秋・立冬はそれぞれ春夏秋冬の始まりの日を表す。
本来の節分とは立春・立夏・立秋・立冬の1日前の日であり
季節を分ける」ということを意味しているのである。

では,1年で4回あるはずの節分のうち立春の前日にある節分だけがここまで意識されているのであろうか。

しゅんぶん

春は始まりの季節であり,立春は春の始まりの日である。つまり,立春の前日の節分は年の最後の日にあたる。数え年を用いて自分の年齢を数えていた時代には立春の前日の節分が終わると1歳年齢を増やしていたため,非常に重要であった。

旧正月もこの春分に最も近い新月の日と定められており,太陰暦を採用していた日本では春分の日が非常に重要視されていた。

これらのことより,春分の前の節分だけが今でも残り続けている。そう筆者は考える。


124年ぶり


ここまで綴ってきた通り,立春の前日の節分いわゆる「節分の日」は非常に重要な意味を持つ。

しかし,この節分の日は常に同じ日程になるとは限らない。

それは太陽の動きを基準にしているからだ。

先ほど載せた画像の通り,春分の日とは太陽が天の赤道と一致する日になる。

しかし地球は太陽の周りを規則的に回っているが1周に要する時間は365.2422日であるため,365日を一年とすると0.244日のズレが生じてしまう。

そのズレをなくすために閏年を入れているがその規則は実に複雑である。

4年に一度閏年が来る。基本的にはそう理解されているであろうが,実はもっと複雑である。

西暦を4で割れる年は閏年
しかし,100で割れる年は閏年にはならない
しかしながら,400で割れる年は閏年になる。

これが閏年を入れる年になる。

現在我々が利用しているグレゴリオ暦も閏年を導入することによって400年という長い時間をかけてこの1周の時間に近づける工夫を行っているのだ。

グレゴリオ暦による400年周期での閏年によるコントロールのため,今年2021年からは2月2日を節分の日が増えてくる。
この400年周期でしか経験することができない日を私たちは迎えることが出来るのだ。

画像1

                         出典:国立天文台


124年といえば・・・

400年の間で2月2日が節分になるまでの間隔が124年も空くのは1回しかない。

正則学園124周年124年ぶりということは,
今年の1つ前の2月2日が節分の日だった日は正則学園が出来た丁度その年度だったということである。Σ(°Д°)

なんとも偶然ではあるが,節分の日で124年ぶりという数字を見てここまで綴ってみた。

時間がないため,なぜ青朱白玄色のタイトルなのか,十二星座になぜへびつかいが入らないのか,124がなぜ7Cなのか書くことができないが,また時間があれば筆を執ってみようと思う。

因みに今日の月齢は14.9日。明日がいわゆる満月だが,最も真円に近いのは今日の夜である。あいにく今日は雲がかかっていて見えないが,明日の満月は見えそうである。