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夏の風物詩を紐解いてみる

どうもこんにちは、ABCです。

今月もこんなポスター👇を作ったわけですが、

夏

毎月のポスターを作るとき、例えば3月だったらひな祭り、5月だったらこどもの日、みたいに、いかにもその月を象徴するわかりやすい伝統行事のある月だったらいいのですが、例えば6月みたいに、これといった行事が思い当たらない月もありますよね。

そういうときに最初にやるのは、「◯月 イラスト」で画像検索することなんですね。その月のモチーフや構図を検討する際の参考にするわけです。

8月の風物詩とは?

8月であればお盆がありますね。
ところが、東京の都市部を含めた一部地域では、お盆は7月だというのです(田舎者のABCからしたらびっくりぽんです!)

お盆はもともと7月に行われていた行事なのですが、明治5年に改暦が行われ、旧暦よりも約1ヶ月早い新暦が導入されました。このとき、明治政府のお膝元である東京では、お盆も新暦の7月に移された、ということなのだそうです😳

うーん、正則学園は東京都心のド真ん中にある学校だからなー。

てなワケで、とりあえず画像検索してみましょう。
皆様もよろしければどうぞw 👇

うんうん、今回のポスターにも散りばめたような、夏の風物詩(ひまわり、あさがお、すいか、うちわ、蚊遣り豚などなど)が出てきますね。あとあと、お盆の象徴である「きゅうりの馬」と「なすの牛」も。

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あとはやはり「」関係が多いかなー。そして何と言っても「花火」!

EMP先生も書いておられたように、「金鳥の夏、日本の夏」なんていう最後の花火が印象的なCMがありますが、やはり花火って、日本の夏の象徴って感じがしますよね。

そう、日本の夏の象徴って感じがしませんか。
考えてみたらそんなはずないのに、なんとなく花火って日本のもののような気がしてる・・・え、僕だけ??

昔、たしかミシュレの『フランス革命史』だったような気がするんですが、何かそのあたりの本を読んでいたときに、「ナポレオンの戦勝を祝う祝典でド派手な花火が打ち上がり・・・」というような記述があって、そのときに、当たり前なのになぜか、「そうか、この頃のフランスにも花火はあったんだなぁ・・・」みたいなことをぼんやりと思ったんだったような記憶があります。

ナポレオンということは、19世紀初頭。この頃の日本は、江戸時代後期、11代将軍徳川家斉のころで、いわゆる文化・文政期のうちの文化の時期にあたります。

さすがにこの頃までには、日本にも花火は根付いていたようなのですが、そもそも花火は日本発祥のものではないわけですね。かといって、フランス発祥でもありません。

いったい花火は、いつ頃のどこで生まれ、どのようにして日本へ伝わってきたのでしょうか。それを解き明かすためには、花火の素材から考えてみる必要がありそうです。


花火のしくみ

花火にとって一番重要なものとは何か? そう、これです!

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あっ、ちょ、これは「かやく」は「かやく」でも、加薬の方でした💦

じゃなくて、「火薬」ですね😀💦

打ち上げ花火の本体を花火玉というそうですが、その中には火薬の玉がびっしり!花火の光や色、音などを決めると、玉皮を破って星を飛ばすための割薬が、きれいな層を成して並んでいます。

この辺の仕組みについては、この動画👇がわかりやすかったです。

そしてこのうちのは、火薬と金属粉が絶妙なバランスで配合されたものらしいです。このときの金属粉の種類や配合量によって、花火の色が変わるということなのですね。

つまり花火のあのカラフルな色は、炎色反応によるものだったんですね💡

炎色反応

コチラ👇で製造工程も見られます。

うーん、職人技
日本語の「花火」とは、いかにも風流な呼称ですが、これがフランス語だと「feu d'artifice」(フー・ダルティフィス)といいます。直訳すると、「技巧の火」(なんだかちょっとプロメテウスちっくですね)。

artifice は art と同語源の言葉ですが、もともと art は「技術」とか「手仕事」とか、もっというと「人工の」といったようなニュアンスを含む言葉です(Ex. 英:Artificial Intelligence = 人工知能)。

日本の花火師による職人芸が生み出す美しい花火は、まさに「技巧の火」。

でも「花火」という日本語は、「そんなことは見る人にとってはどうでもいいんだ」とでも言わんばかりに、ただひたすらに雅やかな気もしてきます。
そのあたりもまた「」なのかもしれないですねぇ。

ちなみに artisan(アルティザン)と言ったら、「職人」という意味です。


で、結局のところ・・・?

さてさて。

花火のしくみ自体(火薬+金属粉)はなんとなくわかったとして、この問い👇はどこへ行っちゃたのでしょうか??

いったい花火は、いつ頃のどこで生まれ、どのようにして日本へ伝わってきたのでしょうか。それを解き明かすためには、花火の素材から考えてみる必要がありそうです。

花火の最も重要な素材は火薬でした。
であれば、花火がいつ頃のどこで生まれたのかを知るためには、火薬の歴史を紐解く必要がありそうですね🤔

ここは世界史の出番です!

言って、火薬といえば世界史、世界史といえば火薬、みたいなところありますから!!(やや言いすぎかも?💦

ということで、この続編として「火薬と花火の世界史」について、またそのうち書きたいと思います!おたのしみに!!

ん? なんだか続編に続くネタが溜まってきているような・・・

画像5

👆(あつ森で)我らがカメレオンさんの花火を作ってみました。
それっぽく見えますかね?

追記

今日8月11日から13日にかけて、「ペルセウス座流星群」が見頃だそうですよ!「極大」を迎えるのは13日の午前4時頃なんだとか!

「サン・ローランの涙」とも呼ばれるペルセウス座流星群。
技巧の火」もいいものですが、夏の夜空を彩る「自然の火」にもぜひ注目してみましょう。

みんなにも読んでほしいですか?

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