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まさに師走

「師走」とは、12月の和風月名のこと。

「僧侶(師)がお経をあげるために東西を馳せる月」という意味の「師馳す(しはす)」から、さらに当て字されて「師走」となった説が有名です。

もともとは僧侶の忙しさをいう言葉でしたが、師を教師と捉えて「先生が忙しい月」といつの間にか考えちゃっていますよね。

でもここ最近、ホントにその通りでして……。

11月29日~12月3日まで行われた期末テスト。

その前週はテスト作成と印刷。

テスト期間からその次週は採点。そして成績入力、部活再開。

入試広報の先生方は来年度の入試に向けてのお仕事。

12月はなにかとドタバタしてる職員室です。

これを書いている今日(12月13日)も午前中いろいろあったのでせわしなかったです。

そりゃぁnoteの下書きも尽きるくらいに(笑)

φ(..)書かねば書かねば(笑)


12月の呼び方

教員Hは書家(篆刻家)としても活動しているので、作品を作ると必ず「いつ作った」ということを落款(らっかん)に入れます。

落款とは落成款識(らくせいかんし)の略語で、いつどこで誰が書いた(作った)ということを書き入れて、最後に印を捺すことをいいます。いわゆるサインですね。

この「いつ」のところには陰暦の季節で書き入れます。なので1~3月は春、4~6月は夏、7~9月は秋、10~12月は冬と書きます。

さらに具体的に何月と入れるときは、12月は「晩冬」となります。冬の最後の月なので晩冬というんですね。

他にもたくさん呼び方はありますが、由来をひとつひとつ紹介すると長くなるので、一番シンプルでわかりやすいのをもうひとつご紹介します。


春待月」(はるまちづき)


これ、めっちゃオシャレじゃないですか?

次の1月は「春」ですから、春を待ち望む月という呼び方ができたんですね。

厳しい寒さを乗り越えたら訪れる春は、いつの時代も待ち遠しかったんですね。こういう季節を表す言葉など、古くから大切にされて残ってきた言葉には、昔の人達のくらしが感じられて個人的に好むところです。



この文字、カイと音読みしますが、なんと訓読みするかご存じですか?

「晦(つごもり)」と読みます。

1年の最後の日のことを「大晦日(おおみそか)」といいますよね。

「晦日(みそか)」とは、毎月の末日のことをいうので、1年の最後の日ということで「大晦日」。

この言葉に使われている「晦」という文字です。

「晦(つごもり)」とは、月が隠れる「月隠(つきごもり)」が変化したもので、新月という意味です。

陰暦では、新月から次の新月までを1か月としたため、毎月の末日には新月で月が見えなかったんですね。それを「月が隠れた」と表現しているんですね。

こういう昔の人達のセンスが素敵ですよね。

英語も大事ですが、こういう日本語も大事にしていきたいですね。



12月12日が漢字の日だったそうで……、遅くなりましたが、ひとネタということで(笑)



そろそろ「よいお年を~」が聞こえ始める年の瀬ですね。

みかんと味噌をたくさん摂って、風をひかないように過ごしましょう~!


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