こんにちは、🐻です。

冒頭で申し上げておきますが、この記事は途中から盛大に話が逸れていきます。何卒御承知おきください🙇‍♂️💦（なんだいつものことか）

そして、手短に済ませるつもりだったのに、なんだかとても長くなってきたので、急遽目次を付けることにしました（なんだいつものry）。
よろしくお願いいたします🙇‍♂️

衆院選がありますという話

さて、先日15日に、第50回衆議院議員選挙が公示されましたね。

岸田前首相が自民党の総裁選に不出馬の意向を表明したのが、８月14日。
それからというもの、自民党の名だたる議員らが推薦人集めに奔走し、最終的には９名もの候補者が出馬して、大混戦の様相を呈しました。

そして迎えた９月27日。自民党総裁選挙が実施され、即日開票の結果、石破茂さんが第28代自由民主党総裁に選出されました。

10月１日、岸田内閣が総辞職し、ただちに臨時国会が召集。
衆参両院で「首班指名選挙」が実施され、その結果、両院ともに投票総数の過半数を獲得した石破氏が、第102代内閣総理大臣（首相）に選出されました。そしてその日のうちに、石破氏は天皇陛下より正式に内閣総理大臣に任命され、石破内閣が発足しました。

これに先立つ９月30日、首相就任前の石破自民党新総裁は、「早期に新政権の信を問う」として、10月９日に衆議院を解散し、27日に衆院選の投開票を実施すると表明していました。

これに基づいて、10月９日、衆議院が解散となりました。
石破内閣の発足日を含めても、発足から９日目での解散とあって、（政権発足からの日数が）「戦後最短の解散」であるとして注目されています。

これについて、野党各党からは、（発足から９日では）「信頼に足る政権であるかどうかを国民が判断する材料すらないじゃないか」という批判が出ています。

石破首相自身も、自民党総裁選の頃には、「衆参予算委員会を一通り行い、国民に判断材料を提示した上で、早期に信を問いたい」としていました。しかし結果的には、予算委員会を開くことなく、９日の解散直前に行われた野党４党（立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、日本共産党）の党首との党首討論をもって、判断材料とすることとなりました（党首討論の様子は各政党のYouTube等にたくさん上がっていると思いますので、ぜひ見てみてください）。

いやー、それにしても。
思えば、７月７日に東京都知事選挙があって、８月には岸田前首相の不出馬表明。９月には石破新総裁が誕生し、ほとんど同時期に、立憲民主党の代表に野田佳彦さん、公明党の代表に石井啓一さん。そして10月になって石破内閣が発足したかと思ったら衆議院解散からの選挙。いやはや・・・夏からすさまじい勢いで政治が展開していますね・・・。

投票に行きましょうという話

さて、ということで、来る10月27日（日）が投票日です。

よく、都合の悪いことがあれば政治が悪い、国が悪い、社会が悪いという人がいます。変えられます。あなたの一票で。

どうせ何も変わりゃしない、という人もいます。変えようとしなければ、変わりません。可能性があるんです。あなたの一票には。

18歳になった高校３年生の皆さん。
今は選挙どころではないかもしれませんね。「こちとら人生がかかってんだぞ！」って感じかもしれませんね。

でも、選挙には、あなたの人生は、将来は、かかっていないのでしょうか？

これからも平和で、経済がしっかりと安定し、差別も貧困もない持続可能な社会で、誰もが自分らしく生きることができて。やりがいをもって働き、適正な賃金を得ることができて。そんな日本を作ってゆくためのアクションが、私たちの投票行動なのではないでしょうか？

ということで、27日は投票に行きましょう。
当日都合がつかない人には、期日前投票もあります（16日から始まっています）。

そんなこと言われても、衆院選とかよくわかんないよ🤔
という人はコチラ！👇️（３年前、衆院選の仕組みについて書いた記事です）

前回（３年前）と比べて、議員定数の合計などは変わっていませんが、いわゆる「一票の格差」を是正するために、2022年12月に公職選挙法が改正され、小選挙区で「10増10減」、比例区でも「３増３減」となっています。

簡単に言うと、首都圏は有権者が多い割に選挙区や議席の数が足りていない、逆に地方では、有権者数に対して選挙区や議席の配分が多い、というような問題があったので、是正した、ということです。

ということで、小選挙区でいうと、東京、神奈川、千葉、埼玉（と、実は愛知も）では、選挙区自体が若干増えていますので、知っておきましょう。

この記事を書いた動機の話

さて、今回は少々踏み込んだことを書いたかな、という気はしています。
それでもなぜこのような記事を書いたかというとですね。一つには、衆院選が近づいてきて、単純に３年前の記事のことを思い出したから、というのがありますｗ

実はあの記事は、投票した日の夜に書いて投稿したものだったので、「投票日の前でないとあまり意味がないのでは？🤔」って思いながら投稿したものだったんですよねｗ

あれから３年。ついに再び使いどころがやってきたというワケです😂

というのはしょーもないハナシですが。
もう一つの理由として、３年前の記事とは別に、もう一つ思い出したことがあったんですね。ここで詳しく書くことは差し控えますが、それは、少し前に話題になった、「どこからが高校生の政治活動にあたるのか」みたいな話です。

個人的な政策を声高に主張するわけでもなければ、特定の政党や政治家への支持を呼びかけるわけでも、逆に貶めようとするわけでもないのに、それでも、高校生は政治の話をしたり、政治についての探究をしたり、その成果を表現したりしてはいかんのか？みたいな。

学校教育の現場でも、「主権者教育」という言葉が飛び交うようになって久しいですね。高校では、カリキュラムの変更に伴い、昨年度から「公共」という新しい科目もできました。

時代は変わりました。社会もどんどん変わっていきます。
そもそも、現在の成人年齢は18歳です。誕生日にもよるかもですが、多くの高校生が、高校在学中に成人し、選挙権を得るわけです。「だからしっかりしましょうね」、という指導をしているわけなのに、どうにも高校生に対しては、「政治の話自体がタブー」というような風潮が根強いようです。

また、高校３年生の指導をしていると、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」という言葉を見たり使ったりする頻度が急に増えますｗ

まさに高校生のうちに、この社会を構成する一員としての自覚を持ち、多様な文化や価値観を（受容とまでは言わないにしても）許容した上で、社会全体の幸福について主体的に考え、行動することのできる人になっていってほしいと思うわけです。だからこそ、政治や選挙について知ろう、そして投票へ行こうと言っているわけですね。

それなのに、その上で、もしも「政治の話自体がタブー」みたいになるとしたら、少々極端な話ではありますが、まるで、「まもなく大人になるが、大人になる準備をするな」、「自分で考えて動くな、言われたことだけに従え」と言われているような気持ちにならないでもありません。しかし、このような教育で出来上がる大人とは、どのような大人なんでしょうか・・・。想像すると、少しだけゾッとしませんかね？

タブーとは何なのか？って話

というか、「タブー」って何なんでしょうね？
「その話題を口にすること自体が許されない」というようなイメージがあるんですが、それで何かが解決したり、前に進んだりするんでしょうか。もちろん、話題や場にもよるでしょうけれども。しかしどうにも、「見て見ぬふりをしなければならない」というような感じがしちゃうんですよね。それで言うと、「知らない人は知らないままでいい」みたいな。いや、場合によるんですけどね。

タブーといえばですね。政治の話からは少し逸れるんですが。
本学園は男子校ですが、男子校だからこそ、近年では「性教育」にも力を入れています。特に、男子高校生だからこそ、女性の身体に起こる変化や、女性ならではの生きづらさ等について、セックスとジェンダーの両面から学び、本当の意味で女性を理解して寄り添える紳士を目指そうという取り組みです。

「性」の話題は、そもそも人前で語るようなものではないとされがちですが、それは「話題に臨む姿勢」であったり、「語り方」であったりの問題かとも思います。

男子高校生、ことに本学園の生徒たちには、ウブでシャイな人も多いので、「性教育」という言葉を聞いた時点で顔を真っ赤にし、テンション爆上げでキャッキャしてしまう生徒も少なくありません（まったくもう）。

気恥ずかしいのは自然なことなのでいいのですが、しかしいわゆる「下ネタ」のように捉えてはしゃぐのであれば、それは違いますよね？
下ネタであれば、確かに人前で大声で話すようなことではありません。

しかしこの、「それは違いますよね？」を教え、気付かせ、考えさせるための取り組みが、本学園の性教育なのだろうと、個人的には思っています。

でもですね。
最初のうちは恥ずかしくて、その裏返しではしゃいでしまうのも無理はないでしょうから、一度はしゃいでみたらいいと思うんですよ。そしてその上で特別授業を受けて、しっかりと向き合って、最終的に、「恥ずかしいのは性の話題ではなくて、下ネタ感覚ではしゃいでいた自分自身だった」ということに気付くことができれば、それでいいのかな、という気もしています。

TPOを踏まえて、適切にって話

さて、話が盛大に逸れていますが。
性教育の話もそうなんですが、何事も必要以上にタブー視せずに、一度触れてみないことには、それについて知る機会もないですし、大事なことに気付くこともないですよね。

タブーといえば、宗教の話もタブーとされがちな話題かなと思うのですが、これもTPOによるんですけれども、極端な話、仮に「一切宗教の話をしてはならない」となったら、どうやって他者を理解するんでしょう？

政治も、性も、宗教も。
結局のところ、その話をすること自体が問題なのではなくて、いつ、どんな場で、どのようなつもりで、そしてどのような表現方法で、その話をするのか、ということこそが問題だったりするのではないでしょうか。

先程、下ネタは人前で大声でするような話ではない、というようなことを書きました。とはいえ、やってしまったことのある人や、それで本気のドン引きをされてしまったり、ガチ注意をされてしまったりしたことのある人も、いるのではないでしょうか。

たしかにそれは、褒められたことではありません。
TPOをわきまえて、周囲に配慮することができなったことを、反省した方がいいと思います。そしてその上で大事なのは、その「やらかした経験」を、「次に生かすのか生かさないのか」ではないでしょうか。

失敗して、時に叱られて、気付いて、反省して。そして次は、もうちょっとうまくやろうとする。人の「成長」って、そんなもんなんじゃないでしょうか。というか、それこそが「学び」なのではないかなって思うわけなんですが、どうなんでしょう🤔

タブーよりもマナーが大事って話

さてさて、話が逸れっぱなしです。

ここで政治の話に戻ると、正当な手続きを経ないままに、公の場で不特定多数に対して、自らの思想を喧伝したり、特定の政党や政治家への支持を呼びかけたり、逆に貶めたりしようとするのであれば、たしかにそれはどうかなぁとは思います。

実はこれは、明日投稿予定の記事への布石でもあるのですが、公開の場で言ってはいけないことというのがあります。そしてそれは、タブーだからというよりは、その発言によって、誰を不快にさせ、誰が傷付くか、誰が悲しむか、誰を怒らせることになるか、わからないような、不用意な発言もしくは発信であったりするからです。つまり、タブーというよりはマナーの問題であろうと思うわけなんですね。

逆に言うと、その点をしっかりと理解し、TPOや表現、受け取り手の感情等に配慮した上であれば、政治も性も宗教も、過度にタブー視して目を背ける必要がどこにあるのでしょうか。むしろ、過度なタブー視によって、本当は学ぶべき大事なことに、蓋をしてしまいかねないのではないかというような気もしています。

ということで、この記事自体も、なるべくそのあたりに気を配りつつ書いたつもりではありますが、どうなんでしょうか。きっと至らぬ点が多々あるのだろうなとは思うのですが・・・しかし大事な話をしてきたのではないかなと自負しているところでもあります。

考えていないと意見もないって話

最後に、自分自身が支持したり反対したりしている政党や候補者、政策等について、考えを表明することについて考えてみて、この記事を閉じようかなと思います。

自身の立場や相手、それこそTPOにもよるのかなとは思うんですが、これがなかなかに考え様だなぁという気がしています。

プライベートな場で家族や親しい人に言う、とかだったら、別によくないかなという気もするのですが、なんか日本人ってそれすらも避けがちなような気がします。やっぱり、政治について踏み込んだ発言をすることに対する、ある種のタブー意識みたいなものがあるんですかね？

というか、参考としていろいろな記事を読んで考えてゆく中で、タブー視というよりはむしろ、ある意味で「冷めて」いるのかもしれないな、とも思いました。「どうでもいい」というか。

なんだかんだで生きてはいられるわけなので、現状に「そこそこ満足」しているのか。あるいは、仮に今がおかしいとは思っていたとしても、日々忙しい自分がわざわざ動くほどの不満ではない、ということなのか（実際、現代人は大人も子どもも忙しすぎるようです。その反証のようにして、コロナ禍で「お家時間」が増えた際には、正面切って政治的な意見を表明する人が多かったそうです）。そして、どうせ誰かがするようにして、結果なるようにしかならないんだから、ということなのか。

いずれにしても、切実さというか現実味というかがないってことなんだろうなという気がしてきました。自分自身も含めてですが。そりゃ「主体性」という言葉が持て囃されるわけですよね。

そうしたことから、そもそも政治や社会に対する関心や問題意識を抱くということ自体が起こらず、どこまでも他人事で、学校で教わることも、あくまでも「お勉強」として教え込まれる無駄な知識でしかなくなってしまい・・・。

もしそういうことだとしたら、そりゃ日常的に政治の話なんかするわけがないですよね。つまらないでしょうし。だからこそ、「欧米の若者は日常的に政治に関する議論をしている」とか、「政治がおかしいと思ったら団結して立ち上がる」とかみたいな話を聞くと、驚いてしまうわけです。

うーん、意見表明をすることの良し悪しというよりは、そもそも自分の意見を持っていないのでは？みたいな話になってきてしまいましたね・・・。

自分の考えがあったとしても、って話

あるいは、X（旧Twitter）のようなSNS上であれば、結構いろんな意見が飛び交ってはいます。「◯◯に反対します」とか、「◯◯の◯◯を求めます」とかのハッシュタグが出回り、いわゆるツイッターデモが起こったりもしています。ただ、Xなんかのユーザーは、匿名であることが多いですよね。どこの誰なのかがわからなければ、言えちゃったりもするもんだなぁ、というふうにも思うわけですが。

一方で、プライベートな会話ならまだしも、立場によっては公言してはいけないという側面もあります。その代表的なものが、教員だったりしますね。

というのは、原則的には教育の政治的中立性の観点に基づくものなんですが、そうでなくとも、特に生徒にとっては、何か「教員の言うことは正しい教え」みたいに聞こえるのでしょうから（人間なのでそうとも限らないんですけどね）、そう見られる立場にある教員が、特定の政党への支持・不支持を語るのは、やはり適切なことではないのでしょう。

たしかにそうは思うのですが、一方で、生徒に対しては、他人の言うことを無批判に真に受けるなよ、というような思いもあります。まず一度受け止めてみて、咀嚼して、そこから自分の考えを形成して。相手の言うことと違う考えを持ったのであれば、それはそれとして尊重し。みたいになってほしいなとも思うのです。

意思を持つこと、表明することの話

さて、それで言うと、やはり海外の事例は何らかの示唆を与えてくれます。

時あたかも、日本が自民党総裁選からの石破内閣発足、そして衆議院解散からの衆院選と、ある意味逆説的に政治の話題に湧いている昨今、アメリカ合衆国では、大統領選挙の話題が大盛り上がりしているようですね。

アメリカの政治は民主党と共和党からなる二大政党制でして、現政権を率いる民主党のジョー・バイデン大統領が、次期大統領選挙からの撤退を表明したことを受けて、民主党はカマラ・ハリス副大統領を次期大統領候補者として擁立しました。対する共和党は、前回の大統領選でバイデン氏に敗れたドナルド・トランプ前大統領を候補に立て、両陣営は一進一退の攻防を繰り広げているといいます。

そんな中、世界的な人気歌手のテイラー・スウィフトさんが公然とハリス氏支持を表明し、それどころか、トランプ氏の政策や考え方が気に入らないのであろうなと思われる発信もガンガン行っているとのことで、アメリカのみならず、日本でも話題になっています。

スウィフトさんはトランプ前大統領の在任中の2020年にも、氏を痛烈に批判しており、両者は因縁の間柄になっているようです。今回の大統領選をめぐっても、どうもトランプ氏の側も、相当にスウィフトさんのことを気にかけているようですね。それだけスウィフトさんの影響力が強いということの現れでもあるのでしょう。

これほどまでに影響力のある人が、公然と政治的意見表明をして憚らないという事実について、この間なんらかのテレビ番組で見た日本のコメンテーターの人が「羨ましい」と言っていたような気がします。

たしかに、立場や何らかのしがらみに捉われることなく、自らの信念や責任に基づいて、正面切って堂々と意見表明ができるというのは、ある種健全なことだなぁという気もします。

一方で、こうした「影響力のある人」の主張に、本当に賛同しているのであれば良いのですが、仮に政治的世論が、政策の是非以外の要素、例えば「大好きなあの人がそう言っているから」みたいなのに左右されることがあるとしたら、それはそれでどうなのか、とも思ってしまいます。

やはり政治を語る上で本質的に重要なのは、政策であろうと思います。
各党、各候補がどのような政策を掲げ、どのような国や社会を作っていこうとしているのか。そしてそれらについて自分で調べ、読んで、まずは自分の考えを持つことですね。

誰かが言っていたからではなく、どうせ誰ががなんとかするからでもなく。まさにこれからの政治や社会のあり方が、自分自身のこれからにも関わることなんだと、そう思えることから、いろいろと始まってくるのではないでしょうか。

ということで、「今まであんまり考えてこなかったな」という人にとっても、今回の衆院選が一つのチャンスですね。是非是非、この機会に各党、各候補者の政策や考え方をチェックしてみて、27日には投票所へ行ってみましょう。そして、「極上の手触り」と評判の投票用紙を体感してみてくださいねｗ

第50回衆議院議員選挙の投開票日は、10月27日（日）です。

ぜひ、投票へ行きましょう😊