文字から始まる探究の世界~いろんな角度から深堀りして、ボッコボコになっても、むしろそれがオモロイんやで、という話(長)
11月7日(土)の放課後
「SG 探究 Academy」の企画の一つ、「甲骨文字でカルタ」が開催されました!
「やったー!カルタ大会だー!遊ぶぞー!!」
と、思っていたのかどうかはわかりませんが、会場の教室に集まった20名の生徒が目にした光景は、扇形に並べられた机と、2台の電子黒板、そしてその横に、見るからに「パネリスト」感満載の、3つ並んだ机。
しかもその3つの机上に、もれなくノートパソコンと、なぜか卓上ベルが!?💦
あれ?ここでカルタ大会やるの……?
なんだか様子がおかしいな……と当惑気味の生徒を差し置いて、開講時間になりました。
そしてこの回のメインファシリテーターが、(開講だけに)開口一番放った言葉が、
「今日はカルタはやりません」
ええー!じゃあ今日は一体何するのー!?
今回はその様子をレポートしちゃいます!
甲骨文字ってなんじゃろね?
はい、ここからはメインファシリテーターを務めました書道教員がお話ししますね。
甲骨文字とは、亀の甲羅や、牛や馬などの肩甲骨に刻み込まれた文字のことで、現在確認できる漢字の最古の形です。
象形性、絵画性に富んでいて、読めなくても見ているだけで面白い!
「書道の授業で使っているレプリカ」
紀元前16世紀ごろ、黄河流域におこった殷王朝は、占いで政治をしていました。その占いの結果を記録するために用いられたのがこの甲骨文字なんですね。
(政治を占いで!?って思われるでしょうが、ここでは割愛)
これを使ってカルタで遊ぼうって企画が持ち上がったけど、そもそも文字が読めなきゃ遊べないよね。
ということで、今回は「いろんな漢字の成り立ちを学んでいこう」という講座になりました。
使用したプリント
使用イラスト:いらすとや、甲骨文字:総合篆書大字典(二玄社、綿引滔天 編)
でも何で卓上ベルが???
今回教室に現れたのは、世界史と物理と、途中から英語の先生。(noteの記事を書き慣れている三人)
とあるテレビ番組を真似て、自分の話だなと思ったら、すかさず卓上ベルをチーン!
生徒のみんなを置いてきぼりにしそうな勢いで、それぞれの教科の視点から、さまざまな知識が飛び交います。
書道「ざっくりと今から3500年前の殷王朝で…」
チーン!
世界史「殷王朝の話をする前にですねぇ、この年表を見てもらいますと…」
書道「甲骨文字から今の漢字の形に移り変わる間にはものすごい年月がかかるんだけど、まず青銅器にも文字が鋳込まれていてね…」
チーン!
物理「今青銅器って単語が出ましたけど、そもそもみなさん、青銅って何と何の合金か分かりますか?」
ほとんど打ち合わせなし。誰がどのタイミングで何を言うか分からない、台本無しで突然鳴り響くベルの音。
時に本筋の話を忘れて、派生した話で盛り上がる場面も。
プリントには甲骨文字クイズを20問出しましたが、時間内で答え合わせして解説ができたのはたったの5文字!(想定内です笑)
ということで、
これからは、このnoteで甲骨文字の話を不定期にお送りします。
(シリーズ化決定!笑)
毎回の記事を確認して、カルタの読み札と甲骨文字の形を覚えてカルタ大会に参加してください。
今回の授業に参加しなかった人も、記事を読んでくれれば参加できますよ!ぜひ!