創作という言葉を聞いて芸術科がぼーっとしているわけがない
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創作という言葉を聞いて芸術科がぼーっとしているわけがない

ひとりごと・つぶやき系の記事がたくさんあるのでタイトルに悩みますが、これもその一つだと思ってください。

人はみんなクリエイター

先月5月22日、note 公式出前授業「表現力講座」が開催されました。

そのときにnoteの中野さまがおっしゃっていた

「突然ですが…、正則学園高校のみなさん全員クリエイターと呼ばせていただきます」

という言葉にワクワクしました。マスクの下では口元ニヤニヤしてました(←変態か笑)

ABC先生の記事にも書かれていますが、人は潜在的にクリエイターなのだと。

まったくその通りだと思うのです。

人は誰もが常に言葉を使って表現していますよね。気持ちや考えを口に出したり、声にしなくても頭の中で「思う」という形で言語化したりイメージ化しますよね。

創作ってそういう表現の延長線だと思うんですよ。何気なくしている表現を、意志を持って取り組んだり、誰かに届けたいと思って行動したり、技術をもって形にしたりすることを言うと思うのです。

それはどんな仕事にも言えることで、世の中の人のほとんどがクリエイター(創造者)だと思います。

昨年の11月に芸術鑑賞会の記事で「美意識」について語ったときも書きましたが、高校生も今後社会に出て、どういった形であれ生産者、提供する側に立って仕事をします。

そこに意志を持って技術や知識、能力を発揮すれば、どんな些細な行動にも価値が生まれ、認めてくれる他者が生まれて、その人にとって価値のある人になれると思うのですよ。

私がこういう考えを持つようになったのは、小学生の頃にいつも行っていた本屋の店員さんの、ブックカバーを付ける速さと正確さに感動したのがきっかけです。

「ただ単に巻く」のではなく、しっかりと折り込んで、表紙と裏表紙を差し入れてくれるカバーの付け方と言って伝わりますかね?ちょっと手間はかかるけど、読んでいるときに簡単にカバーが外れない方法です。それを財布からお金を出している僅かな時間で終えてしまうんですよ。しかもめっちゃキレイに。その技に感動して、その店員さんがレジにいないときは買い物しませんでした。笑

高校生の頃にビルの工事でその本屋も無くなってしまい、後に入った新しい本屋にはその店員さんはいませんでした。またあの技を見たいと思いながら15年以上経ちました。

ブックカバーを付けるという何てことのないサービスも、技術を発揮すると人を感動させる御業になる。

高校3年の最後の授業で時間に余裕があるときに話していることです。

「高校生全員クリエイター」「人は潜在的にクリエイター」という言葉に触発され、いつも思っていることを書きつけてみました。


創作の楽しさ

自分も芸術家の端くれです。書道の中でも篆刻(てんこく)という分野で作品制作をして、展覧会にも出品しています。

篆刻

篆刻というのは、すっごく簡単に言うとハンコです。(言いたくはないけど笑)中学校の美術の授業で蝋石にハンコ彫りませんでしたか?あれです。

篆書(てんしょ)という漢字の古い書体を刻して印にするから篆刻と言います。書道の一分野なので、古典(歴史に残る作品のこと)というものがあり、そこから学んだものを活かして作品作りをしていきます。(国宝の漢委奴国王の金印も、篆刻家にとっての古典作品です。)

篆刻とハンコの大きな違いは、古典のニオイがするかしないかだと思っています。(だから篆刻のことをハンコと言いたくないんです。)

好きなことを語り始めると長くなるのがヲタクの悪いところですねw

ABC先生の記事にもあるとおり、創作とはゼロから何かを生み出す行為ではありません

我々書家は古典の学習を繰り返し、そこから得た技術を応用して創作活動をしています。論文でいうところの先行研究の繰り返しをしているわけです。

人のこと言えませんが、古典学習が少ないと、作品も薄っぺらく見えます。書道というより、お習字とか書写、ただの筆文字パフォーマンスになってしまう気がします。

(だから本校の一階エントランスに飾ってある、自分の書いた「&正則学園」も早く書き直したいんです。恥ずかしいから)

つまり、創作には学びが大事。学びが深まれば深まるほど創作の密度も上がるのです。

なんか「学び」って言われると難しく感じたり、めんどくさいなーと思う人もいるのかもしれませんが、「学ぶ」は元々「まねぶ」、つまり「真似る」からできた言葉。

書道の古典学習(専門用語でいうと臨書)も、徹底的に手本を真似すること。画家のデッサンも、言い換えれば見たものを真似すること。その繰り返しで地力を付けますよね。

有名な画家であるゴッホモネも、浮世絵に影響されています。フランスのアンリ・リヴィエール葛飾北斎の『富嶽三十六景』をオマージュした『エッフェル塔三十六景』を制作しています。(今日の見出し画像はメトロポリタン美術館所蔵の北斎です)

何かを見て、「あ、いいな」と思って、メモしたり、最近ではスクショしたりして、授業中にノートの端っこの落書きに、そのいいなと思ったものを真似して書いたら、もうそれは学びの始まり。アーティストやクリエイターと同じ行動をしているといっても過言ではないのではないでしょうか。(過言ですか?笑)

そしてその時間ってすごく楽しいんですよね。授業も聞かなくちゃいけないんだけど、なぜか夢中になっちゃって。何度も何度も練習して…。

創作の土台になる学びの時間は、そういうワクワクとかドキドキとか、楽しい時間が詰まっています。

その楽しい時間の積み重ねが、いつしか技術や知識になっていくと思うのですよ。

「創作の楽しさ」と見出しを付けてみましたが、創作の前の準備や練習段階が実は楽しかったりするんですよね。

もちろん創作も楽しくて、製作時間の充実感だったり、作り出した後には喜びや達成感が待ち受けています。

すべてひっくるめて、「創作は楽しい」んです!!(言い切った者勝ち)


生徒たちにクリエイターになってほしい

だから積極的に、みんなに創作をしてほしいと思っているのですよ。楽しいから!

正則学園ではガンプラミニ四駆映像作品、様々なコンテストを開いてきましたが、もっともっとみんなの好きなことをアピールしてほしいなぁと思うのですよ。

クオリティ度外視で、とにかく何かに熱中して取り組むという時間を、学生時代に経験してほしいのですよ!

発表の絶好の機会が文化祭だと思うのですが、今年もコロナのせいで開催できるかどうか…。

私も教員免許以外に博物館学芸員の免許を持っているので、いろいろこだわって展示できたらいいのになぁ。なんて考えているわけです。

なんでもかんでもコロナのせいにするな!(天の声)

その通り!去年、各校が開催していたバーチャル文化祭方式で発表の場を作っちゃおう!

てことで、4月からポチポチと無料のホームページ作成サイトで作り始めています。ホントは生徒に参加してほしかったですが、呼びかけても集まらなかったので独りでやっております…。

名付けて、

SGアートポートフォリオ!(仮称)

アートポートフォリオ

これが正式採用されて運用開始したら、またここでも告知しますのでよろしくお願いします。

ヲタクは文化だ!萌えキャラ描いてて何が悪い!

小説書いてるやつが痛いって?何言ってやがる!!
将来文豪と言われるかもしれないんだぞ!

ダサいだの痛いだの言ってるやつがダサいんだぞ!まだ分からないのか!

スクールカースト「外」上等!マツコさんだって言ってたじゃないか!

生徒のみんな!君たちの熱い情熱をここに具現化せよ!!

集まれヲタクたち!!!


などと、思ったことをダラダラと、まとまりのない文章を書いてきましたが、教員Hの思い(重い)の一端をチラとでもわかっていただけたら幸いです。創作は楽しい!!

noteの404美術館にもいつか挑戦してみたいなぁ…。

?)先生、甲骨文字の記事はまだ?

H)ぁぁぁ…、ごめんなさい!💦


雨の多い時期だからこそ、創作活動を楽しんでみよう!

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東京都千代田区神田の男子校、正則学園高等学校です。 2021年10月16日で創立125年を迎えた伝統校ですが、どんどん新しくて面白いことにチャレンジしています。